金融用語集

インフレ
インフレとは、物価の継続的な上昇のことです。ただし、インフレにも複数の種類があります。物価上昇率が2%程度の緩やかなインフレや、年率10%程度も物価が上昇してしまうインフレ、さらには第二次世界大戦前のドイツで発生した、年率1万%以上も物価が上昇してしまうハイパーインフレが挙げられます。

国民生活にとって、もっとも危険なインフレはハイパーインフレです。極端な例で言えば、100円で購入できたカップラーメンが、数ヶ月後には100万円を支払わないとカップラーメンを購入できないといった事態になります。100円の価値であった商品が、100万円の価値をもってしまうと、国民の金融資産を守る手段はありません。インフレの代替資産として株式投資や不動産への投資が有効とされていますが、ハイパーインフレは国の経済そのものを破綻させてしまうため、自らの金融資産を守ることはできないからです。

一方、物価上昇率が2%程度の緩やかなインフレであれば、国民生活が被害を受ける確率は低いです。理由は、インフレの代替資産である株式や不動産に投資をすれば、自らの金融資産の価値が減少するリスクを軽減できるためです。

緩やかなインフレということは、基本的には企業の利益額は増加します。また、不動産の価格も上昇していきます。そのため緩やかなインフレという現象が、国民生活にとっては好ましい現象といえます。

文責:グランネット

2020年10月末日現在の情報を元につくられております。