金融用語集

サーキットブレーカー
サーキットブレーカーとは、市場においてインデックス指数や個別銘柄の価格が大幅に変動したときに、値幅制限措置や一時取引停止の措置がとられることです。市場を安定させることを目的にして、発動される措置です。サーキットブレーカーは、主に市場の価格が大幅に下落したときに発動されます。

また、サーキットブレーカーは株式だけではなく、日経平均株価を原資産とする先物取引やオプション取引、国債の先物取引やオプション取引、商品の先物取引やオプション取引にも発動されます。
具体的な例としては、日経平均株価を原資産とする日経225先物取引の場合、第一次の拡大制限値幅を12%と定め、第二次の拡大制限値幅を16%と定めています。

多くの投資家が、いまでも覚えているサーキットブレーカー発動は、2011年3月中旬に発生した福島原発事故のときの出来事です。
このときは第一次の拡大制限値幅の価格では日経平均株価が下げ止まらず、第二次の拡大制限値幅の下限値まで日経平均株価が下落しました。そして、1日で2回、一時取引停止の措置がとられました。

サーキットブレーカーが発動される意義は、大規模な価格下落の局面において、いったん取引停止の措置をとることによって投資家心理を落ち着かせることにあります。2011年3月中旬に2度目のサーキットブレーカーが発動された日も、結局終値では第二次の拡大制限値幅の下限値よりは高値で終わりました。

文責:グランネット

2020年10月末日現在の情報を元につくられております。