金融用語集

ビットコイン
ビットコインとは、発行主体の存在しない仮想通貨の一つです。日本円や米ドルといった通常の通貨(法定通貨)とは異なり、直接触ることができる紙幣や硬貨はないものの、通貨としての価値を持ち、法定通貨との交換も可能です。

2008年にネット上に投稿された論文がきっかけとなり生まれた世界初の仮想通貨であり、2009年には論文を基にしてオープンソースソフトウェアが公開され、2010年には取引所が開設されました。2020年現在においては数多くの仮想通貨が存在しますが、その中でもビットコインは最も流通量が多く、一般的な知名度も高いため、仮想通貨の代表的な地位を確立しています。

ビットコインは特定の国や中央銀行から発行された通貨ではないため、中央集権的に管理するシステムは存在しません。通常の通貨というのは国や中央銀行が発行するものであり、例えば日本円であれば日本政府がその価値を保証する事で、世界的にその価値を共有しています。

ビットコインはそのような管理する国家機関は存在しないかわりに、ビットコインの取引を行うネットワーク上でつながったすべての端末に取引の記録が保存される分散管理型のシステムを導入しています。この際ブロックチェーン技術によって取引情報が紐づけられて各端末に保存されていくため、取引情報の改ざんなどの不正行為が困難になっています。これによりビットコインは信頼性を維持して、通貨としての価値を保っています。

文責:グランネット

2020年10月末日現在の情報を元につくられております。