金融用語集

株主優待
株主優待とは、企業が自社の株を持っている相手(株主)に対し、自社の商品やサービスを提供するという制度です。
権利付き最終日までに買い付けを行い、権利確定日に規定以上の株式を保有している株主となることで受け取ることができます。株主優待制度は1500社以上の企業が採用していますが、上場企業であれば必ず採用しているというものではなく、割合としては上場企業の約4割程度です。

株主優待をどれくらいの頻度で行うか、何を提供するかなどは企業によって異なります。
また、どれだけの株数を所持しているか、どれだけの期間株を保有し続けているかによっても、優待を受けられるか否か、受け取れるプレゼントの種類が変化する企業もあります。

優待として贈られるものは、株主に対する自社の宣伝を兼ねて、商品そのものやサービスの回数券を贈るということもあれば、取り扱っている商品やサービスの割引券や商品券ということもあります。
また、図書券やプリペイドカード、本社を構える地域の特産物をプレゼントしているケースも珍しくありません。株主優待に複数の候補がある場合はまずカタログが送られ、その中から選ぶという形式になっていることもあります。

企業側としては、株主になるべく長く株を保有してもらいたいと考えています。そのため、こういった優待制度で自社株に魅力的な価値をプラスしています。

文責:グランネット

2020年10月末日現在の情報を元につくられております。