個人年金保険で金利が付く?高い利率の保険は本当に得?

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個人年金保険に加入するなら、なるべく高い利率の商品を選びたいと考えている人が多いでしょう。
しかし利率が高いということは、その反面でリスクも大きいことを理解しておく必要があります。
個人年金保険で損をすることになっては意味がありませんので、老後の資金をしっかり確保するためにも自分のニーズに適した保険商品を選ぶようにしましょう。

 

老後の備えとして加入を検討する人も多い

老後の備えとして個人年金保険に加入する人は一定以上存在しており、平成28年度の生命保険文化センター公表の統計では、個人年金保険加入率の割合は21.4%となっています。
貯蓄型の保険商品ですので、保険といっても加入しておくことに抵抗を感じにくいといったことも特徴ですが、種類が色々あるので選ぶ基準となる利率を理解しておくことが必要です。

 

預貯金や国債との利率の違いは?

銀行の5年定期預金が0.01%~0.2%、個人向け10年変動国債の最低保証金利が0.05%なのに対し、個人年金保険の利率を比較した場合、保険会社によっては1%近く異なるケースもあります。
特に外貨建て保険などはドルやユーロなどの外貨を使い保険料を支払うので、円建ての商品より積立利率(予定利率)が高くなり保険料も安くなります。
例えばドル建て終身保険の利率は3%ほどですが、為替が円高になった場合に保険金額が減ってしまうリスクがあるなど、安定性はないことなど理解しておくことが必要です。
さらに変額個人年金保険も市場の状況や保険会社の運用結果次第で利率が大きく左右される商品ですので、景気により利率が変わるので元本割れする可能性についても理解した上で加入しましょう。

 

返戻率のよい保険商品を選ぶことが重要

個人年金保険での資産運用のレベルを確認する場合、利率より返戻率を重視しましょう。返戻率を計算する場合、受取る年金総額を払いこむ保険料総額で割って算出します。
支払った保険料総額に対しての保険金総額の割合ですので、運用上のリスクも考慮した上で返戻率の高い保険商品を選ぶようにすると良いでしょう。

 

個人年金保険に加入するメリット

銀行預金で資産を管理するより、個人年金保険を利用した方が効率的です。さらに保険なので保障が付くという点でも預貯金より優れているでしょう。
マイナス金利政策以降は超低金利という状況のため、個人年金保険の活用に注目が集まっているとも言えます。
さらに個人年金保険は一定条件を満たすことで個人年金保険料控除の対象になるといった点もメリットです。所得税や住民税などの節税対策にも使えますので、検討してみてはいかがでしょう。

 

商品の特徴や内容を理解した上で加入を!

ただし全ての個人年金保険の返戻率がプラスになる訳ではなく、元本割れするリスクのある保険商品もあります。それぞれの内容を理解した上で加入するようにしましょう。

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