分配金の利回りが高ければ毎月の分配金も高くなります。高分配ファンドで高い分配金を受取っており、これだけ分配金が出れば本当なら儲かっているはずなのに運用結果は大きくマイナスということはありませんか。
高分配ファンドには実は大きな盲点があるので、仕組みや内容をしっかり理解した上で運用しなければ損をする可能性があります。
そのためどのような仕組みになっているかを確認し、高分配ファンドから安定分配ファンドへの運用にシフトしていくことも検討してみましょう。
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払いだされる分配は元本の取り崩しであることもある
分配金が利益部分だけからなるものなら高分配ファンドを選択しても良いでしょう。しかし分配金は必ず利益部分だけからとは限りません。
高い分配金を出すファンドほど、トータルリターンが横ばいまたは下落の時には、特別分配金として元本の払戻金を分配金として払い出しています。
値動きの幅が大きなファンドが多い
また、高分配ファンドには、値動きの幅が大きく価格変動リスクが高いファンドが多く見られます。例えば資源国通貨の通貨選択ファンドなどは為替変動リスクが高いですし、外国REITなどは価格変動リスクが高いファンドです。
トータルリターンの振れが大きいことから、市場が良好であれば大きな値上がり益を期待することができますが、市場が悪化すれば下落により損をする可能性も高くなります。
高分配ファンドは安定した資産運用には不向き
高分配ファンドがだめだ、という訳ではありませんが、安定した資産運用を望む場合には向いていないファンドだと言えます。
投資元本を維持して利益部分だけを安定的に分配金として受取りたいと考えるのなら、違うタイプのファンドに目を向けたほうが良いでしょう。
安定分配ファンドなら分配金を利益部分から受取るので、元本を取り崩した分配金を受取ることに馬鹿馬鹿しさを感じることはありません。
安定分配ファンドの特徴
元本をできる限り維持して、毎月安定して得る事ができる利益の範囲内で分配金を出していくファンドが安定分配ファンドです。毎月分配金を出し基準価額が1万円近辺を維持するファンドですが、次のような特徴があります。
・為替リスクを低減した為替ヘッジ型ファンドである
・利子収入の範囲やそれに近い水準により分配金を出す傾向にある
・投資対象は株式やREITより価格変動リスクが小さい債券になっている
リスクをヘッジした安定分配ファンドへのシフトを
もし安定分配ファンドを探すのなら、上記のような特徴のものを探すと良いでしょう。現在高分配ファンドで運用していて、分配金を受取っているのにマイナスであることに納得がいかないのなら、安定分配ファンドへシフトすることも検討してみてはいかがでしょう。
