マイナス金利による実生活でのメリット・デメリットとは?

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マイナス金利が与える民間銀行や一般の人への影響

ゼロ金利が長く続いたと思えば今度はマイナス金利状態。マイナス金利は民間銀行が日銀へお金を預ける際、一部にマイナス0.1%という金利が課されるためお金を預けるために金利を支払うことになります。民間銀行はすずめの涙ほどの利息がゼロ金利時代はもらえていたのに対して、今度は預けるために利息を払うことになります。一般の人たちへの影響としては、預けても限りなくゼロに近い金利しか付かないということがあげられるでしょう。

マイナス金利が実生活に与えるメリットとは?

マイナス金利によって銀行はお金を個人や企業へ融資したいと考えます。個人や企業のお金が動けば景気回復となり、デフレ脱却まで繋がれば…というのが日銀の構想です。預金金利も下がれば融資の際の利息も低くなるため、融資を受けやすい状況といえるでしょう。

住宅ローンがかなりの低金利に

マイナス金利の影響で、銀行は住宅ローン金利の引き下げを行いました。頭金が十分に貯まっていない状態で、目先の低金利に惹かれてマイホーム購入を行うことは危険かもしれません。しかし10年固定金利で1%を割るなど、マイホームを夢見る人にとってはいよいよという時期と言えます。また、注目したいのは住宅ローンの借り換えです。融資額が大きいだけに、金利が1%違ってくればかなり利息も違ってきます。

住宅ローンの借り換えを検討するべき目安

現在の住宅ローンの残高が1,000万円以上、返済期間10年以上、現在と借り換えた場合の金利差が1%以上の場合などは借り換えを検討してみましょう。ただし借り換えを行う際には諸費用が発生します。それも含めてどのくらい得なのかを確認する必要があります。また、住宅ローンは下がってもフリーローンなどの金利は下がっていません。

マイナス金利にはデメリットも

マイナス金利の影響により、貯蓄性が高い高利回りの保険商品が販売停止になったり、利回りが比較的良いといわれている保険商品も予定利率の引き下げなどが行われています。証券会社のMMFなど、安全性の高い債券を中心に運用をすることで高利回りが期待できる金融商品も運用停止という方向へ進んでいます。マイナス金利により、安全性が高く利回りの良い金融商品は姿を消すことになってしまいました。将来的な資金確保に利用しようと検討していた人にとっては大きなデメリットでしょう。

マイナス金利で金融商品がなくなってしまわないうちに

このままさらにマイナス金利が続くことで、マイナス幅が膨らむことになれば預金するために手数料が発生するかもしれません。あとになって、あの金融商品を運用に利用すればよかったと後悔しないために、常に銀行や保険、証券などが提供している金融商品にはアンテナをはっておくようにしたほうが良いでしょう。

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