金融用語集

損益計算書
損益計算書とは、企業会計における財務諸表のひとつを構成する書類のことです。損益計算書のほかに、貸借対照表やキャッシュフロー計算書、株主資本等変動計算書などを含めて、決算短信や有価証券報告書が作成されます。
株式上場企業の場合は、損益計算書を一般の投資家に開示する義務が課せられています。

損益計算書では、企業の会計年度ごとの業績を明らかにします。現在でも多くの企業の会計期間は4月1日から翌年の3月31日までと定めています。企業会計原則などの規則や法令に基づいた仕訳科目に基づいて、売上高や売上原価、販売管理費、営業利益や経常利益などを記載します。

損益計算書を閲覧する投資家にとって、重要な項目は第一に売上高です。売上高が前の年度と比べて増えているのか減っているのかを見ます。売上高が増えていればビジネスが好調だと判断できますし、売上高が減っていればビジネスが不調だと判断できます。

損益計算書を閲覧する投資家にとっては、売上高と経常利益を一緒に見ることが重要です。前の年度と比べて売上高と経常利益が増えていれば、ビジネスがきわめて順調と判断できます。一方、売上高が減っているが、経常利益は微増となっているときは、投資家は「経費節減をして、なんとか利益を黒字にしたのだな」と判断できます。

このように企業の1年間の経営成績をあきらかにする書類が、損益計算書です。

文責:グランネット

2020年10月末日現在の情報を元につくられております。