金融用語集

GDP
GDPとは、「Gross Domestic Product」の頭文字をとったものであり、日本語では「国内総生産」と呼ばれます。
GDPは、一定期間内に国内生産されたモノ・サービスの付加価値の合計額であり、実際に国がどれだけ儲けたか、を表す数字です。売上金額の合計ではないため注意が必要です。民需(消費者が行った支出+企業の支出)、政府支出(政府が使うお金)、貿易収支(輸出額-輸入額)の合計によって出されます。日本企業が国外で生産したモノやサービスの付加価値は含みません。
このGDPが、前の年に比べてどのくらい増減したかを見ることによって、国内の景気の変化や経済の成長度合いを判断することができます。

GDPには名目GDPと実質GDPがあります。名目GDPは実際の金額を合計したもので、物価の変動の影響を受けるため、物価の違う時期のGDPや物価が違う他国とのGDPの比較には適していません。実質GDPは、実際の金額をある時点の貨幣価値に直して計算します。物価変動の影響を受けないため、実際にどれくらい経済が成長をしたのかがわかります。インフレやデフレなどで物価が大きく変わると、名目GDPではプラスでも実質GDPはマイナスということもあるので、注意が必要です。
過去の経済や他国と比較する時には、この実質GDPの成長率を使って比較を行います。

文責:グランネット

2020年10月末日現在の情報を元につくられております。