金融用語集

IPO
IPO(Initial Public Offering)とは、新規株式公開、あるいは新規株式上場のことを指します。IPOの手段としては、株式上場時に新たに株式を発行する方式と、既存の大株主が上場時に保有株式の一部を一般の投資家に売り出す方式の2つがあります。

IPOをする前は、自社株式のすべてが株式市場で売買できない状態でした。しかし、東京証券取引所などに株式を公開することで、自社株式の一部が機関投資家や個人投資家によって、平日はほぼ毎日売買されます。
そして毎日、自社の企業価値(発行済み株式数×株価)が変動することになり、経営者にとっては常に自分の会社が投資家からどのように評価されているかを判断できるというメリットがあります。
また、自社株式を公開することで、それまでは創業者が自社株式の一部を売却したくても、なかなか買い手を見つけることができなかった問題を解決することができます。市場で自社株を売却できるためです。

これらの他に、IPOを選択するメリットとしては、会社の資金調達手段が増える点が挙げられます。IPOをしていない段階では、資金調達手段としては金融機関からの借入に頼るしか方法のない会社がほとんどです。しかし、IPOの後は、公募増資などの手段を用いて証券市場から必要な資金調達をすることが可能となります。
公募増資で得た資金は、借金ではないため、財務の健全化維持という点でもメリットといえます。

文責:グランネット

2020年10月末日現在の情報を元につくられております。