金融用語集

IR
IRとは、投資家向けの広報のことです。投資家の中には、株主も含まれます。
IR活動は、主に、株式を証券取引所に上場している企業が行っています。自社株が取引所で売買され、株価が変動することから、できるだけ多くの投資家に自社株式を購入してほしいという目的をもって、IR活動を行います。

投資家向け広報の内容は、大きく分けると財務と経営戦略の2つが挙げられます。
財務は、決算発表がメインとなります。過去の情報です。もうひとつの経営戦略広報は、今後の事業戦略がメインとなります。
これらの内容を、決算説明会や個別面談などで広報するのがIR活動です。

IR活動の対象としては、機関投資家と個人投資家に分かれます。さらに、機関投資家としては海外機関投資家と国内機関投資家の2つに対象が分かれます。
ほとんどの上場企業が重視しているIR活動の対象者は、国内の機関投資家と個人投資家となります。

なお、上場企業がIR活動を展開する時期には制約が設けられています。上場企業は1年間に4回決算発表を行いますが、決算発表日の45日前から決算発表する瞬間までは、原則的に経営者やIR担当者は機関投資家や個人投資家とは接触を控えなければなりません。
決算発表の45日前の時点となると、社内の人間はある程度、開示する決算の内容を想定できることから、投資家から問い合わせを受けても「開示できる事案は何もありません」や「何もお答えできません」などと回答することになります。
そして決算発表当日に自社のホームページに決算短信などを開示し、投資家への広報活動がスタートします。

文責:グランネット

2020年10月末日現在の情報を元につくられております。