金融用語集

REIT
REITとは、不動産投資信託のことで、「Real Estate Investment Trust」の頭文字を取っています。
不動産投資信託は、機関投資家や個人投資家から資金を集め、その資金でオフィスビルやマンション、物流センター、倉庫など多様な不動産を購入し、購入した不動産によって得られる賃料から経費を差し引いた利益を投資家へ分配します。

REITには、証券市場に上場しているREITと、上場していない私募REITが存在します。
私募REITには、わずかな数の機関投資家が出資し、その資金でオフィスビルやマンションなどを購入して、賃料収入から経費を差し引いた利益を出資者に分配するケースが多いです。参加する投資家が少ないということは、一人あたりの最低投資額もその分上がることになります。信託によって変わってきますが、億単位の資金が必要になります。

一方、証券市場に上場しているREITの場合は、一般の個人投資家が投資口を1口あたり1万円程度から購入できることが特徴です。REITが証券市場に上場するまでは、一般の個人投資家が不動産投資をするためには、アパートを1棟購入するか、区分所有マンションを購入して賃料収入を得るなどの方法しか手段がありませんでした。
しかし、REITを証券市場で1口単位で購入できるようになったため、1万円や5万円といった小口資金で不動産のオーナーとなり、分配金収入を得られるようになりました。

文責:グランネット

2020年10月末日現在の情報を元につくられております。