金融用語集

TPP
TPPとは、「Trans Pacific Partnership Agreement」の略で、日本語では環太平洋パートナーシップ協定と訳される、環太平洋地域諸国による経済連携協定のことです。協定国間の関税の撤廃による輸出入の活発化や、ルールの統一によるビジネス環境の整備など、協定参加国の経済活動の活発化を目的としています。

TPPの直接の始まりは、2005年にシンガポール、ニュージーランド、チリ、ブルネイの4ヵ国によって署名された環太平洋パートナーシップ協定の現協定で、この時の原加盟国である4ヵ国はP4と呼ばれています。その後、拡大交渉会合が開始され、2010年にアメリカやオーストラリア、2013年には日本が参加を表明し、2016年2月4日に日本を含めた12ヵ国がTPP協定に署名しました。

しかし、同年にアメリカがTPPからの離脱を表明しました。アメリカの離脱によってTPP協定は見直しが図られ、オリジナルのTPPの項目から一部を凍結する事で合意し、アメリカを除いた11ヵ国による新協定の発効を目指した交渉が開始されました。
アメリカ離脱以降のTPP協定については、それ以前と区別するためにTPP11やCPTPPと称します。その後度重なる参加交渉国による調整を重ね、2018年3月8日TPP11の署名式が行われ、同年12月30日に日本を含めた6ヵ国の間で発効しました。その後、2019年1月14日にベトナムについても発効し、現在は未締結の4ヵ国を除く7ヵ国で発効されています。

文責:グランネット

2020年10月末日現在の情報を元につくられております。