人気の高い毎月分配型投信は老後の資産形成に不向きな理由

  • LINEで送る

資産形成に投資信託で運用を始める人も増えていますが、投資信託にも色々な種類があり、最近では毎月分配型のものなどが人気です。
定期的に分配金を受取ることができるので、臨時収入や毎月の生活費の足しになるとメリットを感じる人も多いようですが将来的な資産形成を目的として活用するのは適切とは言えません。

 

毎月分配型の投資信託の特徴

毎月分配型の投資信託は、1か月ごとに決算を実施して収益の一部が分配金として支払われる仕組みになっています。
この分配金は預貯金の利息とは異なっており、投資信託の純資産の中から支払われるので金額分基準価額は下がることになります。
そのため月々分配金が支払われれば、複利効果を最大限に活用することができなくなるという点を理解しておくことが必要です。

 

資産形成を考えるのなら

資産形成と資産運用はどちらも似た言葉ですが、資産形成は将来のために継続して資産を作り上げていくことです。早期の利益を求めるのではなく、ゼロの状態から少しずつ積み上げていくイメージです。
一方、資産運用は資産を維持しつつ、効率よく拡大させることを示します。元本保証のある預金などで安全に運用しながら、株や投資信託などでリスクを取りつつリターンも狙うといった方法を活用していきます。そのため、リスクとリターンを考えながらポートフォリオを作成することが重要になるでしょう。

 

ポートフォリオとは?

ポートフォリオとは所有する資産の組み合わせです。どの金融商品をどのくらいの割合で保有するかですが、資産の偏りを防ぐために作成が必要になります。
違う値動きをする資産を組み合わせる分散投資などを取り入れながら、うまくリスクを分散させていくことも考えて行きましょう。

 

一度作成したポートフォリオも見直しが必要

ポートフォリオを作成して資産運用でのリスクを抑えていくことは必要ですが、資産状況や投資スタイルで配分は異なります。
ポートフォリオを組んだ後でもライフスタイルが変化すれば、都度見直すことも必要となるでしょう。
リスクを分散させて安定した資産運用を行うために、資産が一極集中することは防ぎバランスのとれた資産形成を目指すことが重要です。
そして毎月分配金を受取ることができるタイプのものではなく、複利効果を活かすことができる再投資型の投資信託などを活用するといったことも検討しましょう。

 

迷いがある場合には専門家に相談も必要

どのような商品が良いか不明な場合には、専門家などに相談しながら決めて行くと良いでしょう。
投資信託も国内外の株式や債券、不動産など色々なものが対象となっており、どの商品が良いか迷うケースは多々あります。
また、作成したポートフォリオで良いのか、見直す時に何に注意すれば良いかなども、お金のセミナーなどに参加しておくと判断しやすくなります。知識を得ることは資産形成に必ず役に立ちますので、参加したことがない人は一度参加してみてはいかがでしょう。

  • LINEで送る