利回りとは?投資をするなら知っておきたい基礎知識

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利子を含めた年間の収益投資金額に対する割合が利回りです。

利回りとは、投資した額に対してどのくらい年間利益を得ることができるかの投資効率を表した数字を言います。

利率と言葉は似ていますが少し性質が違っており、毎年受け取る利子の額面金額に対する割合が利率です。

利回りの計算方法

利回りは投資額に対して得られる利益を図る指標で、次の計算式で算出します。

「利回り=1年間の利益額/投資額×100」

例えば、利率が年利4%で額面100万円の債券を購入し、4年間保有して売却したら104万円だった場合、4年間での収益は、

利子(100万円×4%×4年間=16万円)+売却額(104万円)-額面(100万円)=20万円となります。1年間収益は5万円で、年利回りは5%です。

利回りで何が判断できる?

利回りは利益の額ではなく利益の割合で表示されますので、投資金額が異なる投資先でも効率的な投資先はどちらかを判断することができます。

例えば、1,000万円の投資で50万円の利益を得ている利回り5%の債券と、4,500万円投資して180万円の利益を得ている利回り4%の債券では、後者のほうが得ている利益は大きいですが運用先として前者より優位ではありません。

このように利回りは、どちらが効率的で運用にふさわしい投資先かを判断する材料にすることができます。

金融商品ごとの利回り

利回りは金融商品によって算出方法が違います。

・株式投資

株式を保有している場合には、年2回企業の利益が配当金となって株主に分配されます。配当金は1株あたりの株価に対してどのくらいの割合かを配当利回りで表すことができます。

・国債

国債を保有している場合には、利子を一定期間ごとに受け取ることができます。

購入金額と額面金額に差がある場合には、その差額が満期時の利益になります。利子と、購入金額と額面金額の差額が利益額として計算されます。

満期になる受け取る利益額を計算し、そこから1年あたりの利益額を計算して利回りを計算します。

・不動産

不動産投資の利回りは、必要経費を考慮した実質利回り、もしくは経費を考慮しない表面利回りの2種類があります。

実質利回りは家賃収入として得たものから必要経費を差し引いた手取り収入がもとになるので、投資効率をある程度正確に把握することができるでしょう。

一方表面利回りは家賃収入額のみで計算しています。

毎月の管理費や修繕積立金の金額に定めがなく、毎月の経費が明らかでない物件については目安として表面利回りが活用されます。

効率の良い投資先で運用を

投資先が運用にふさわしいかどうかの見極めに利回りを判断材料とすることができます。利益だけで判断せず、利回りの数値はどのくらいかを目安にすると良いでしょう。

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