資産形成の王道は?多くの人が行う積立投資とは何?

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老後に不安を抱えている人が増える中、若い世代でも資産形成を検討し始める傾向が強くなっています。
しかし資産を全く保有していない世帯は全体の30%とも言われています。年収は1,000万円以上ある世帯なのに、そのうち20%は貯蓄ゼロという耳を疑うような調査報告もあるようです。
収入が少なくて貯蓄に充てることができないならまだしも、一般的に見れば高所得である人たちが貯蓄できないのには理由があります。

 

積立てによる貯蓄ができているかが重要

まず貯蓄額は年収の高さ以上に積立てを実行しているかどうかが関係すると考えられます。
従来から資産形成の王道は積立てによるもので、景気の良い時代は預貯金で5~6%のリターンを得ることができました。預けていれば増えるという時代だったので、積立預金を活用するだけで資産形成が可能だったと言えます。
しかし今は超低金利という状況のため、銀行に積立てで預金していくだけではお金は増えません。

 

積立預金ではなく積立投資なら?

では積立預金ではなく積立投資を活用した場合はどうでしょう。仮に毎月5万円ずつ積立投資を実施し、年平均5%の運用が可能なら数十年後にはかなり資産を増やすことができます。
ただし実際の投資の世界では、価格の変動により資産価値も上下してしまうので思うようにいかないケースも多いでしょう。
この場合、毎月一定額の資産に投資する積立投資で運用することで、値下がり状況の時には多く買うことができ、値上がり状況の時には少なく買うことになります。
値動きが大きいものを購入しても、結果的に平均購入価格を引き下げる効果が高くなると考えられ元本以上の金額が期待できると言えるでしょう。

 

積立投資だから成功するとは限らない

積立投資は投資を始める時期はそれほど重要ではありません。ただし購入を始めた時が安値で毎年常に右肩上がりで基準価額が上昇していく動きを見せた時は、買える口数がどんどん少なくなっていってしまいます。
また、途中までは基準価額が上昇していたのに途中で下落し続けるといった山型の線を描くような場合にも注意が必要です。
価格上昇局面で継続して買い続けることで、その後に価格が下落し続けると平均購入単価が高くなるケースがあります。

 

長い目で投資を続けることが大切

積立投資は価格の推移に一喜一憂せず、長い目で投資を続けることが必要となります。定期的な収入が見込めるのであれば、少ない投資額で値動きが大きめの商品を活用しながら資産形成を行うこともできるでしょう。
ある程度まとまった資金になれば、積立投資は継続しながらまとまった資金は安定的な値動きを見せる商品へと移していくという方法もあります。

 

どのような手法が良いかわからない場合は…

老後の資産形成のために、どの金融商品を選択することが望ましいか、マネーセミナーや投資セミナーなどに参加しながら知識を得ていくことも必要です。専門家の話を聞くことで、自分に一番良い商品を見つけることができる可能性は広がるでしょう。

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