投資信託は資産運用で大切な基本が備わった投資法?

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資産運用のことわざに「卵は一つのカゴに盛るな」というものがあります。全ての卵を1つのカゴに盛っていると、そのカゴを落としてしまった時に全ての卵が割れてしまうというものです。
もし卵をいくつかのカゴに分けて盛っていたら、1つのカゴを落としてしまっても全部の卵が割れてしまうことはないでしょう。
資産運用も同じです。1つの投資先や投資時期に集中させるのではなく、分散させることで資産を守ることができます。

 

分散投資が可能な投資信託

投資信託は株式や債券など、値動きのある投資商品に投資しますので株式市場の動向次第で基準価額が変動します。
そもそも投資なので元本保証はありませんし、基準価額に影響を及ぼす変動要因として次のようなリスクがあります。

・価格変動リスク
株式や債券の価格変動によるリスクが価格変動リスクです。
株価は市場における需給で最終的に決定しますが、国内外の政治や経済情勢、企業の業績など様々な影響を受けることになります。

・為替変動リスク
為替レートが変動するリスクが為替変動リスクです。
例えば外貨建て資産に投資する投資信託であれば、一般的に円安なら基準価額にはプラス、円高ならマイナスの影響があります。

・信用リスク
国や企業が財政難や経営不振などで、事前に決めた利息や償還金を支払うことができなくなるリスクが信用リスクです。

・金利変動リスク
金利が変動するリスクが金利変動リスクです。
金利が下がれば債券価格は上がりますが金利が上がれば債券価格は下落します。そのため満期までの期間が長期に渡る債券のほうが金利変動リスクを受けやすいと言えるでしょう。

 

リスクをなるべく抑えて運用するには

投資信託ごとに抱えるリスクの種類や規模は異なりますので、それぞれの投資信託の持つリスクを把握した上で運用することが重要です。なるべくリスクを抑えて運用するためには、先に述べたように金融資産を1つにまとめてしまわず分散すること以外にも、時間分散も大切です。
市場は短期的に見れば変動が大きくなりますが、長期間で見た場合には変動リスクが小さくなります。
全額を一度に投資せず、何度かに分けて投資する、もしくは毎月一定額を積み立てていく投資法を活用することで購入時期を分散させ購入価格を抑える効果も期待できるでしょう。

 

ドルコスト平均法を用いた運用を

この方法は投資の世界では「ドルコスト平均法」という方法として用いられます。
ドルコスト平均法とは長期に渡り定期的に一定額を購入していくことにより、基準価額が高い時には少ない口数で、低い時には多い口数を購入し購入価額の平均を引き下げることを目指す投資方法です。
このドルコスト平均法で購入することにより、投資信託の積立投資を実行することが可能ですので、短期的な投資ではなく長期戦で資産運用を行っていくことを目指しましょう。

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