フリーランスや自営業の人必見! 年金を増やす5つの方法

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「人生100年時代」と言われる今、老後の資金作りは大きな関心事です。生活費の基盤となるのは「公的年金」で、65歳から一生涯受け取ることができます。しかし、フリーランスや自営業者は会社員より受給額が少ないため、不安を抱く人も多いでしょう。そこで、自営業者(=国民年金第1号被保険者)が年金を増やすための方法をご紹介します。

自営業者は会社員より年金受給額が少ない

公的年金は社会保障制度の一つで、原則、65歳から一生涯受け取れます。ただし、職業や加入制度、加入期間によって受給額は異なります。自営業者は国民年金に加入し、保険料を10年以上納めれば「老齢基礎年金」を受給できます。一方、会社員は国民年金と厚生年金の両方に加入し「老齢厚生年金」をプラスして受け取れるため、受給額は自営業者より多くなります。つまり、自営業者は厚生年金の代わりとなる制度を活用し年金を増やす必要があります。

年金を増やす5つの方法をチェック

自営業者が年金を増やす方法は、主に次の5つ。それぞれの特徴を見ていきましょう。

①年金を繰り下げる
年金の受取開始を65歳より後に遅らせる(繰り下げる)と増額され、最長75歳まで繰り下げ可能。1カ月ごとに0.7%増え、最大184%まで増額できます。ただし寿命次第では総受給額が減る可能性もあるため、家計状況だけでなく、健康状態も踏まえて判断しましょう。

②付加年金を納付する
第1号被保険者は、国民年金の保険料を月400円追納できます。「200円×納付月数」が年金に上乗せされ、確実に受給額を増やせます。例えば20年間納めると年間4万8000円増額。少額負担で、効率的な制度といえます。

③国民年金基金に加入する
自営業者専用の上乗せ制度で、掛金は口数制、掛金上限は月6万8000円です(iDeCoに加入している場合はiDeCoとの合計で月6万8000円が上限)。掛金や期間に応じて年金額が決まり、全額所得控除となるので節税効果もあります。

④iDeCoに加入する
掛金を自分で選んだ金融商品に積み立て、60歳以降に年金として受け取る制度です。掛金は全額所得控除で、運用益非課税、受取時も税制優遇があります。投資信託で運用できるためリスクはありますが、長期積立で大きく増やせる可能性も。国民年金基金と合わせて月6万8000円が上限です。

⑤小規模企業共済に加入する
「経営者の退職金」と呼ばれる制度で、自営業者や小規模事業者が対象です。掛金は月1000円~7万円で設定可能。全額所得控除となり税制優遇もあります。積立金は、退職金や年金として受け取ることができます。

自営業者は会社員と比べて、公的年金が少ないですが、これらの制度を活用すれば増やすことが可能です。ライフスタイルや家計に合わせて、上手に取り入れていきましょう。

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