個人資産を構築するための資産形成術とは?

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資産を築くために必要なことは、収入を上げること、投資により運用すること、運用は複利を利用することです。これらの流れを経ることにより、資産を築いていくことがポイントになります。
長期による運用であれば、コツコツと少額から積立てていくことも可能ですが、それでも投資に充てる資金がなければ増やすことはできません。

元金が多ければその分増え方も大きくなりますので、投資に充てることができる余裕資金は多いほうが良いでしょう。
しかし生活資金を投資に充ててしまうと、本末転倒という危険もありますのでやはり余裕資金を準備するために収入を増やしていくことが望ましいと言えます。

 

先の目標を立てた上で実行していくことが大切

例えば短期間で資産を構築した人の特徴として、収入が高い人、自分のビジネスを所有している人、不動産投資を行っていた人といった共通点があるようです。
反対に資産形成が成功しない人の特徴としては、明確な目標を持っていない人である場合や、反対に目標を多く持ちすぎて前に進めていない人であることが多いようです。
しっかりと先を見据えて行動できる人が資産形成も成功しやすいと言えるでしょう。

 

現状を把握することから始めること

先を見据えるために、まずは現状の収支、資産、負債などを把握することが必要です。そのために、経営者や経理事務などをしている人などには馴染みがある損益計算書と貸借対照表を作ってみましょう。
損益計算書は、1年間の収入から所得税や住民税などの税金、社会保険料などを差し引いた手取り年収から、支出を差し引いた額を確認します。算出した額が本来貯蓄できる額で、支出部分が年間の生活費です。
貸借対照表はどのくらい資産を保有しているか、負債はどのくらいあるかを時価で書き出していきます。実際に自分がどのくらいの財産を持っているかも確認できますし、借金の額も確認できます。
この2つによって現在の家計の財務状況を把握し、リタイアまでにいくら準備する必要があるかを確認しましょう。

 

リタイア後の不足分を補うために

リタイア後の収入は公的年金、退職金、企業年金などがメインになるでしょう。受け取ることができる金額をおおよそ想定し、不足分は自分で準備していくことになります。
貯蓄できる部分を運用に充てて増やしていくことも大切ですが、不足分を補うためには、60歳以降も働き続けること、そして現役の間に収入を増やすことを考えましょう。
厚生年金は加入期間と納めた保険料次第で受給額が変わりますので、給与が増えると受け取ることができる見込み額も増えます。
企業の退職給付制度も同じく、退職直前の給与や役職で金額が異なっていくことが多いようです。

 

リタイア後の負債はゼロに

リタイア時点で負債をゼロに持っていくことと、金融資産を積み上げていくようにしましょう。
また、最低でも年1度作成しなおして、現在の状況をしっかりと把握し続けることも大切です。
金融資産の積み上がりと負債の圧縮が確認できるようになれば、資産形成術も成功に向かっていると言えるでしょう。

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