投資信託は複利運用効果と分配金のどちらを重視するべき?

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投資信託を選ぶ時、複利運用の効果を活用したほうが良いということを耳にしたことはないでしょうか。
現在投資信託での売れ筋商品を見た場合、上位を占めているのは分配金が多い銘柄です。特別分配金は利益ではなく元本を削って高い分配金を確保しますが、そのような形になっている投資信託でも毎月お金を受け取ることができることが人気の高さのようです。
しかし毎月分配型の投資信託は、複利という面で見た場合には効率的とは言えません。

 

複利運用と単利運用は何が違う?

複利運用と単利運用の違いを簡単に説明すると、複利は利息を再投資すること、単利は利息を都度受け取るということです。長期に渡る投資の場合、単利運用では複利運用と比べると資産の増え方が小さくなります。
投資信託は利息がありませんので、運用結果で分配金を受け取るかどうかで単利運用か複利運用かの違いになってきます。

 

投資を行う目的を考えて

若い世代の人が投資信託を活用してコツコツと積立てていくことを目的とするなら、できるだけ分配金の支払いが少ない投資信託や、分配金が支払われても再投資ができる投資信託を選ぶようにしたほうが良いでしょう。
長期で複利運用することにより、効率的に資産を増やしていくことが可能です。同じ100万円というお金でも、年数が経過すればするほど単利と複利の差は大きくなります。
20年経てば約2倍、30年経つと4倍以上というリターンの差が生じてくることを認識しておきましょう。

 

効率的に複利効果を得るために

投資で複利の力を十分に活かすためには、株価の値上がり分を現金化してしまわないこと、配当金や分配金は再投資することが大切です。
配当頻度が少なく、分配金の再投資を自動的に行ってくれて購入の際の費用も必要がないものなどは複利効果が高いと言えるでしょう。

 

毎月分配型の投資信託を選ぶと良い人とは?

資産を既に持っているリタイア後の人が、生活資金や趣味のためにお金を定期的に受け取りたいという場合には分配金を多く受け取ることができる投資信託が望ましいでしょう。

 

どの投資信託を選択するか

年齢や立場、将来の計画などは人それぞれですので、その人に一番適した投資信託を選択することが重要です。
同じ投資先のファンドでもどのファンドを選ぶのか判断基準を持つことが大切です。自分一人で判断することが難しい場合は、投資アドバイザーなど専門家のアドバイスの意見も踏まえて検討するようにしましょう。
まずは投資信託で運用していく目的や判断基準を明確にしていくようにしましょう。将来に向けて計画をしっかりと立てていくために、複利運用を上手に活用することで必要な資金を確保することにつなげることができるでしょう。

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