投資信託の評価損益とトータルリターンは異なる?

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投資信託のトータルリターンとは、新たに買付けした時から算出基準日までの全期間を通じた損益です。

「現在の評価金額」+「累計売却金額」+「累計分配金額」から「累計買付金額(買付手数料含)」を差し引いて算出します。
投資信託を保有している間に支払われた分配金、買い増し金額や一部売却した金額なども加味されるため、投資総額に対しての運用状況の確認が可能です。
・評価金額=算出時の基準価額×保有口数÷取引口数を算出した額
・累計売却金額=解約(買取)金額と償還金の受渡金額の累計額
・累計分配金額=普通分配金および払い戻された元本である特別分配金の受取累計額
・累計買付金額=買付の受渡金額(購入時手数料含)の累計額

 

投資信託トータルリターンと評価損益の違い

投資信託のトータルリターンの損益と、ポートフォリオや現在の保有資産を一覧表示しているものの評価損益等は、算出方法や用途に違いがあるため金額が一致するとは限りません。

・投資信託のトータルリターン
投資信託のトータルリターンは分配金等を含めたファンドの総合的な収支による損益を算出しています。買付金額と売却・分配金額の差額で損益を評価します。分配金額は普通分配金か特別分配金は問いません。

・保有資産一覧での評価損益
一方の保有資産の一覧での評価損益は、主に課税申告等を目的として取得単価と現在の基準価格の差で損益を評価します。現在評価金額と分配落ち後の価格を考慮した取得価額の差額で損益を評価します。
分配金支払い後の価格が個別元本を下回わった場合には、差額は元本に払い戻されて個別元本は修正されます。

 

投資信託のトータルリターンの確認方法

投資信託トータルリターンは証券会社などのWEBサイト画面、もしくは取引残高報告書で確認できます。
現在保有している銘柄だけでなく、解約済の銘柄を含めてのトータルリターンも確認できるようになっている証券会社もあります。
銘柄ごとの取引履歴などが確認できれば、分配金受取の詳細や損益管理も容易になりますので活用しましょう。

 

トータルリターンを収支管理の活用に!

トータルリターンは「評価金額+累計受取分配金額+累計売却金額-累計買付金額」で算出できます。
現在保有しているファンドのトータルリターンだけでなく、過去に解約しているファンドのトータルリターンや取引したことのあるファンドのトータルリターンまで通知されますので大変便利です。
毎月分配金など、定期的に分配金が発生する銘柄の場合などは得に全体の損益管理が困難なため、トータルリターンを確認することで投資の収支を管理しやすいでしょう。
ただしトータルリターンを確定申告などの税額計算で使用することはできませんので注意しましょう

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