投資信託の本当の儲けってどのくらい?利益の計算方法とは?

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利益の算出方法の理解も大切

投資信託は運用を投資の専門家に任せることができるという特徴から、購入後は放置しても大丈夫というわけではありません。投資信託の利益とはどう算出するのかをしっかりと理解しておきましょう。

投資信託での利益はどこから?

投資信託は安く購入し高く売れば出る譲渡益という値上がり益が利益となります。投資信託の場合、詳細な利益については購入時に必要になる手数料や差し引く必要のある税金などがあります。

利益算出のシミュレーション

実際に投資信託を購入したらどのくらいの利益が出るのかをシミュレーションしてみるとわかりやすいでしょう。

・評価損益

例えば基準価額1万口あたり1万円(取得単価1万100円)の投資信託を50万口購入したとします。1年後の状況は基準価額1万2千円で、毎月1千円の分配金を受け取っているとします。

評価損益は(1万2千円-1万100円)×50万口÷1万口=9万5千円

なぜ1万口で割るのかというと基準価額が一万口あたり1万円という表示単位になっているからです。この評価損益は表面上の利益なので売却の際に発生する利益には譲渡所得として課税対象となります。この税金分と信託財産留保額という費用を差し引き、受け取っていた分配金を足せば利益が算出できます。

・売った時に受け取れる額

売ったときの受け取る額は、売却時の基準価額から信託財産留保額を引いて、それに保有口数を掛けて1万口で割ると算出できます。仮に信託財産留保額は売却時の0.3%必要とします。

[1万2千円-(1万2千円×0.3%)]×50万口÷1万口=598,200円

を受け取ることができることになります。

・購入する時にかかった費用

利益を出すためには元本はいくらか必要ですが、投資元本は購入時の基準価額に販売手数料を合わせ、それに購入口数を掛けて1万口で割ると算出できます。

10,100円×500,000口÷10,000口=505,000円

この金額が購入時にかかった費用です。

・売った時の利益

上記で算出した受け取り額から元本と税金を差し引くと売った時の利益を算出することができます。算出した売却益の税金は、例えば株式型投資信託の場合は平成49年まで20.315%と決まっています。上記で計算した金額から算出すると、

598,200円-505,000円-(93,200円×20.315%)=74,266円

が売った時の利益になります。

・忘れてはいけない分配金

既に受け取った分配金が全部でいくらだったかを計算しましょう。分配金には2種類あり、運用成果からの普通分配金の他に元本から払い戻される特別分配金があります。特別分配金は利益ではありません。

普通分配金は配当所得なので20.315%が平成49年まで源泉徴収されています。上記例で毎月受け取っていた分配金が源泉徴収後の金額だったとした場合には、

1,000×12か月=12,000円

をトータルして受け取ったことになります。

・投資信託の利益

シミュレーションで計算した投資信託の利益は、

74,266円(売却した時の利益)+12,000(受け取った配当金の総額)=86,266円

という計算になりました。

計算がわかりづらい場合にはトータルリターンで確認

投資信託の運用がどのくらいうまくいっているのか、利益は出ているのかなど上記のような計算式は複雑でわかりにくいでしょう。そのため購入日から現在までの期間で、追加して購入した分や分配金などを含めた損益を投資信託ごとに見てわかるようにした通知サービスが始まっています。

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