投資信託の毎月分配金型のメリット・デメリットは?

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投資信託の中でも分配型のものは、毎月分配金を受け取ることができることから不労収入で有意義な生活が送れると検討する人も多いタイプの投資信託です。

しかし分配型の投資信託で運用を検討するなら、預金の利息や配当金と異なる仕組みの分配金の特徴を理解しておく必要があります。仕組みを理解しておけば、分配型だからのメリットを感じて運用に活用することができるでしょう。

投資信託の分配金の種類

投資信託の分配金には2つの種類があり、普通分配金と特別分配金(元本払戻金)に分けることができます。分配金は投資信託の分配可能原資という資金から、決算後投資家へ支払われるものです。

そのうち普通分配金は投資信託から得た収益のため課税の対象ですが、特別分配金は投資信託から得た収益ではなく元本の払戻しのため課税対象外です。

・普通分配金

分配金後の基準価額(決算日の基準価額)が個別元本を下回っている時に、個別元本から基準価額を引いた部分として計算されるものが特別分配金で、基準価額が個別元本を上回る時は普通分配金です。

①特別分配金=個別元本-決算日の基準価額
②普通分配金=分配金-特別分配金

個別元本は取得時の基準価額でほとんど変わりませんが、同じ投資信託を複数回購入した場合や、特別分配金が出れば変わっていきます。

投資信託の分配金と預金の利息の違いは何?

投資信託から分配金を受け取ることは預金の利息を受け取ることと似ていますが、実は全く異なったものです。

預金の利息は事前に決められた利率での利息を定期的に受け取ることができます。しかし投資信託の分配金は、運用状況に応じて収益を配分し支払われるものです。そのため額も毎回同じではありませんし必ず支払われるとも限りません。

分配金の支払われる仕組み

投資信託は株式や債券など、様々な資産に投資して利子や配当など収益を受け取ります。

投資する資産の価格は変動していきますので、資産を売買すると値上がり益を得ることができます。

分配金はこの収益から支払われるものですので、配当や利子などの収益や値上がり益がなければ分配金は減額になることも支払われないこともあります。

そのため多く分配金が支払われている場合でも、運用状況によっては支払われなくなることもあることを理解しておきましょう。

さらに基準価額から収益分を切り離した上で分配金を出しますので、分配金が出れば基準価額は低くなります。

メリットもあればデメリットもある!?

投資信託の分配型の商品は、毎月分配金を受け取れることで年金や生活費の足しに活用できる魅力のある商品です。

しかし毎月必ず支払われるわけではないということや、支払われた分基準価額は下落してしまうことを理解しておくようにしましょう。

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