個人年金保険はどこがいいか決めたいなら分類から考えること

  • LINEで送る

個人年金保険は、国民年金や厚生年金といった公的年金から受取ることができる年金の不足分を補う目的で加入する私的年金です。契約時に年金の受取を開始する年齢を決め、一定期間もしくは一生涯に渡り毎年決めた額の年金を受取ることができます。

 

個人年金保険に加入すると良い人とは?

公的年金だけでは生活費が不足すると不安がある国民年金に加入している自営業者や、60歳で退職してから公的年金の受取が開始される一定期間の生活費を準備したい人などにとって、個人年金保険は有効な資産形成方法だと言えるでしょう。
仮に年金の受取が開始される前に亡くなってしまっても、遺族に対して払い込んだ保険料相当額の死亡給付金が支払われますし、年金受取期間中に亡くなった場合でも、確定年金や保証期間付年金などによる保証期間は遺族に対して年金が支払われるので損はないでしょう。

 

個人年金保険はどこが一番いいかを決めるなら

ではどのような個人年金保険に加入すればいいか、どこが自分にとって一番いいかを考える場合、基準にしたいのは個人年金保険の種類です。
個人年金保険は種類が豊富で、様々な分類により分けることができます。それぞれ分類された個人年金の特徴を踏まえながら、どれに加入するかを決める基準にしていきましょう。

●受取期間による分類
個人年金保険は年金の受取期間で終身年金、有期年金、確定年金の3つに分けることができます。

・終身年金
被保険者(年金受取人)が生存している限りは一生涯に渡り年金を受取ることができます。ただし早期に被保険者が亡くなると年金の支払いも終了するので、元本割れや返戻率を下げる可能性もあります。

・有期年金
被保険者が生存していれば契約時に決めた一定期間に年金を受取ることができますが、被保険者が死亡すると年金の支払いは終了します。こちらも早期に亡くなると元本割れや返戻率が低下という可能性が考えられます。なお、終身年金や有期年金でも、年金受取に保証期間がついたものであれば、保証期間中は遺族に年金が支払われます。

・確定年金
被保険者の生死に関係なく契約時に決めた一定期間は年金を受取ることができるという特徴があり、被保険者が死亡した場合はその受取期間分の年金は遺族に支払われます。

●積立方法による分類
個人年金保険は損をしない安全性の高い保険というイメージがあるでしょうが、安全性を求めれば運用成果は上がりにくくなります。
そのため個人年金保険でも、保険会社の運用実績で年金額が変動する「変額個人年金保険」や、外貨で運用する「外貨建て個人年金保険」なども準備されています。
変額個人年金保険は運用が上手くいけば高い収益性が期待できますが、投資性が高い商品なので元本割れするリスクもあります。
また、運用を米ドルや豪ドル、ユーロなどで行う「外貨建て個人年金保険」もあります。高い利回りが期待でき、円安やインフレには強い保険ですが、為替レート次第で元本割れリスクがあることは理解しておく必要があります。

 

種類ごとの内容を理解しておくことが必要

このように個人年金保険にも色々な種類がありますので、どの個人年金保険が最もいいかを決める場合には内容を良く理解しておく必要があります。
わからないことが多い場合や、変額個人年金保険や外貨建て個人年金なども踏まえて検討したいという場合には、投資セミナーやマネーセミナーに参加して知識を深めることも検討してみましょう。

  • LINEで送る