老後に向けた貯蓄には個人年金保険?ここに注意して加入を!

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老後のための生活費を若いうちから少しずつ貯めて行くことを目的とした保険商品に「個人年金保険」があります。個人年金保険は、契約してから毎月に渡り、保険料を数十年間支払い続けることになる貯蓄型の生命保険です。
保険に加入するというとどうしても保険料を支払い続けることに抵抗を感じる人もいるかもしれませんが、確実に貯めることができる上に銀行に預金するよりもメリットが高いので続けやすいところが特徴です。

 

戻り率は一律ではない

ただし老後資金を貯めるのに有利な商品かというと決してそうとは言い切れません。保険会社はパンフレットなどに戻り率を記載していることが多いですが、戻り率とは支払った保険料総額に対する受取率のことをあらわします。
パンフレットに記載されている120%や108%という数字は、例えば20歳の男性が60歳まで継続して保険料を支払い続けた場合の割合なので、30歳の人や40歳の人が保険に加入して60歳まで支払い続けた時にはまた違った率になりますので検討する時に確認しておきましょう。

 

中途解約は元本割れするので注意!

そして個人年金保険は中途解約すると多くの場合で解約返戻金が払込保険料総額を下回ることになります。元本割れしてしまえば貯蓄した意味がありませんので、途中で急な出費が必要になった時のために、二段重ねで備えをしておく必要も出てくるでしょう。
また、加入の際になるべく大きく年金を受取りたいと思うがあまり、保険料が高くなる契約をしてしまうと途中で続けられなくなります。
数十年に渡り支払い続けなくてはいけないということを念頭に入れておき、家計に負担にならない無理のない範囲で加入することも大切だと言えるでしょう。

 

中途解約が損になるので続けることが可能に?

ただしこの中途解約すると損になるという部分が、なんとしてでも続けていかなくてはいけないという気持ちにさせられるメリットでもあります。
銀行預金などはすぐに資金化できてしまうのでなかなか貯めることができないという人もいるかもしれませんが、個人年金保険は解約する手続きが必要になることと、損をすることで抑止力になるとも考えられます。

 

口座引落しで強制的に貯まりやすい

また、毎月一定額を口座から引落とされるため強制的に貯まりやすいという性質もありますので、給与天引きで積み立てができる社内預金や財形貯蓄なども併せて貯蓄に活用しながら老後資金の備えとして始めても良いでしょう。
また、個人年金保険にも様々な種類がありますので、まずはどのような種類があるかを確認し、自分のニーズに合う商品を選択することが大切です。

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