貯蓄額別に見る投資と貯蓄のベストバランスは?

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積極的に投資をしたいけど、確実性の高い貯蓄分もキープしたい・・・。資産形成を考え始めたら、このように感じる人も多いと思います。今回は貯蓄額別に、投資と貯蓄のバランスについて考えていきましょう。

まずは投資と貯蓄のそれぞれの性質を見極めよう

投資と貯蓄バランスを見極める際には、それぞれの性質についてしっかりと理解しておくことが大切です。資産形成にあたり、それぞれ投資は「お金を増やす」、貯蓄は「お金を守る」役割を担います。

また現金化のスピードという点でもそれぞれ異なります。投資したお金を現金化するには一定の期間がかかるほか、長期間解約できず現金できない商品もあります。一方貯蓄はATMや銀行などですぐに現金化することが可能です。

目的という点でも異なります。投資は将来へ向けて「資産を増やす」目的、貯蓄は「突然のリスクに備える」という目的がメインとなります。

貯蓄額別の貯蓄と運用バランスを考える

投資と貯蓄のバランスについては、基本的にその人の収入・ライフスタイル・現時点での年齢などによって異なります。今回は貯蓄額が300万前後までを目安に、貯蓄額別の貯蓄と運用バランスを見ていきましょう。

・ 貯蓄額100万円以下
貯蓄額が100万円以下の方は、「投資はしない」方が良いと言えるでしょう。100万円といえば、転職や失業などで職をつなぐ場合の給与3ヶ月分だったり、病気や事故などの緊急資金の費用となります。これらの緊急資金はすぐに現金化できるように、そのまま貯蓄をしておきましょう。

・ 貯蓄額100万円〜300万円
3ヶ月分の給与が確保できていたら、その額を差し引いた貯蓄額を運用にまわしても良い、ということになります。たとえば貯蓄が200万円あり、給与3ヶ月分が90万円だったとした場合、残りの110万円は運用に回す、といった具合です。ただし運用に回せるお金がそれほど多いわけではありませんので、まずは運用に回せる貯蓄額の半分から、投資をスタートしてみましょう。

・ 貯蓄額300万円以上
貯蓄が300万以上になれば運用の幅も広がります。強気に資産を増やしていきたい人は、貯蓄3:運用7、リスクをあまりとりたくない人は貯蓄7:運用3、バランスを取りたい人は貯蓄5:運用5の割合など、自分で許容できるリスクの範囲で貯蓄と運用のバランスを決めていきましょう。

また、投資の世界では(100-自分の年齢)%を運用に充当すると良いと言われています。貯蓄と運用のバランスは、個人の目標金額や許容できるリスク、現在の年齢などによって変わってきますので正解がありません。今回の記事を参考に、自分にとってのベストバランスを考えてみてください。

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