40代の平均貯蓄額は?今からでも貯蓄を増やすことは可能?

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金融広報中央委員会が実施した2015年版の2人以上世帯に対する世論調査では、日本人全体の金融資産保有額の平均は1,209万円だと発表されています。金融資産には預貯金以外に株式や投資信託、生命保険などが含まれますが、実際にこの数字を見て驚いた人もいると思います。

 

 

40代で貯蓄に不安がある場合

40代の人で貯蓄が少ない、もしくはゼロという場合には、老後まであと20年という時間の中でどうやって貯蓄していけば良いか迷っている場合もあるでしょう。まずは一般的にどのくらいの額が貯蓄されているかを確認して、それを参考に貯蓄の目標額を決定していきましょう。

年代別の平均貯蓄額は?

貯金はしていても1,000万円を超える額まで到達していないという人は多いと思います。例えば年代別の平均貯蓄額は、20代189万円、30代494万円、40代594万円、50代1,325万円、60代1,664万円、70代以上で1,618万円となっています。年代別で見た場合には、若い世代では全体の金融資産保有額の平均である1,209万円とは離れた数字になっていることがわかります。

40代と50代では大きな差がある

40代の594万円という数字を見ると、全体の平均1,209万円よりは現実的に感じられるかもしれません。しかし50代になると1,325万円になり、40代との差は731万円です。たったの10年で差額731万円を貯金だけで増やそうと思えば、毎年73.1万円を貯めていく必要がありますので毎月6.1万円を預金に回すことになります。

平均値よりも中央値を参考に

平均値は貯蓄額が多い世帯が一部いれば数字が上がりますので、一般的な数字は中央値を参考にしてみましょう。中央値は調査世帯を保有額の少ない順に並べ、ちょうど真ん中に位置している世帯の金融資産保有額です。

年代別貯蓄額の中央値

年代別に貯蓄額の中央値を見た場合、20代68万円、30代213万円、40代200万円、50代501万円、60代700万円、70代以上590万円となっています。かなり現実に近づいたと感じる人もいるかもしれませんが、やはり40代と50代の差が大きく301万円違います。この金額を10年間で貯蓄しようと思えば、毎年30.1万円、毎月2.5万円を貯めていく必要があります。

金融資産を保有していない世帯は?

40代でこれから貯蓄していこうと考えている人は、中央値の金額の貯蓄もできていないという場合もあるでしょう。金融資産を保有していない世帯(貯蓄がない世帯)については、20代36.4%、30代27.8%、40代35.7%、50代29.1%、60代30.1%、70代以上28.6%という割合で存在します。どの世代でも約3割近い世帯では貯蓄がなく、40代でも貯蓄がゼロの世帯は35.7%存在しています。50代になった時の差額を埋めるどころか、まず中央値までも届かないという場合でも今から少しずつ貯めて行けば良いのです。

まずはいくらを目指す?

40代から貯蓄を始めるのであれば、中央値である200万円を目指すのか、それとも平均値もしくは50代に向けて500万円を目指すのかを決めましょう。貯蓄の方法は銀行に預金するという方法だけではありません。貯蓄や投資、保険などを使ってお金を上手に増やすことが可能になります。定年を迎えるまであと20年という時間の中でいかに効率良く増やしていくかが40代には鍵となります。どうすれば良いかわからないという場合には、専門家が開催しているセミナーなどにも足を運んでみると知らなかった情報を得ることができ安心して貯蓄に励むことができるかもしれません。

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