契約前にチェック!個人年金保険のデメリットは?

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少子高齢化により公的年金への不安が高まる中、老後資金の資産形成手段の一つとして真っ先に思いつくのが個人年金保険ではないでしょうか。確実性・人気も高い個人年金保険ですが、いくつか注意しておくべきポイントがあります。今回は個人年金保険のデメリットについて見ていきましょう。

途中で解約すると損!

個人年金保険の据え置き期間中、保険会社は預かっているお金を運用しています。そのためすぐに年金受領を開始をするよりは、据え置き期間が長い方が受け取ることのできる年金が増えるということになります。

個人年金保険の据え置き期間は5年・10年・15年になっていることが多く、据え置き期間が5年よりも15年の方が、払込保険料が同じ金額にもかかわらず受け取れる年金額が多くなるのです。実際の商品を例にとって見てみましょう。

・ 据え置き期間と返戻率の例(S生命個人年金保険の場合)

(契約年齢30歳・女性の場合)
据え置き:なし 返戻率:102.2% 受取年金累計額:約750.4万円
据え置き:15年 返戻率:108.5% 受取年金累計額:約796.4万円

すぐに年金受領をしなくても良い場合は、契約時に据え置き期間を長めに設定、あるいは契約後に再設定した方が良いですね。

据え置き期間の注意点

このように据え置き期間は長い方がお得な個人年金保険。この据え置き期間は契約後にも変更することが可能なので、余裕があれば長めに再設定をした方がお得と言えますが、注意すべきポイントがいくつかあります。

・ 据え置き期間中に解約すると受け取れる年金額が減る
個人年金保険は途中で解約をすると、受け取れる年金が減ってしまいます。これは払込期間中だけではなく、据え置き期間中も同様となりますので注意が必要です。無理がない範囲で据え置き期間を設定しておきましょう。

・ 据え置き期間中に保険会社破綻のリスクもある
据え置き期間が長ければ長いほど、保険会社が破綻してしまうリスクがも上がります。「生命保険契約者保護機構」という制度によって受取年金はある程度保障されるものの、金額は減額となります。これも払込期間中・据え置き期間中、いずれも同様となります。

据え置き期間が長ければ長いほど受けとるのことのできる金額が増える個人年金保険。無理がないように、余裕があれば据え置き期間を長めに設定しておきましょう。

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