自分の将来のために財形貯蓄の種類をきちんと把握しておこう

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財形貯蓄とは、企業に所属する会社員、公務員などが給与の一部を貯蓄に回すシステムのことを言います。

企業側が貯蓄してくれるので手間がかからず、効率的に貯めやすいというのが財形貯蓄のメリットですが、どんな種類があるのかご存知ですか?
それぞれの特徴と共に、財形貯蓄の種類を解説していきたいと思います。

財形貯蓄の種類①一般財形貯蓄

世間一般的に、「財形貯蓄」として認識されているのがこの一般財形貯蓄です。
一般財形貯蓄は使用用途が自由なので、とりあえずしっかりと確実に貯蓄を増やしたいという方におすすめの方法です。
また一般財形貯蓄は、1度積立をスタートすると1年間は引き出すことが出来ません。
1年経過すれば引き出せるようになるので、まずは貯蓄の癖を付けるためにはおすすめです。
会社の規定によって制限される場合もありますが、基本的に一般財形貯蓄は1人で複数契約をすることも可能です。

財形貯蓄の種類②財形年金貯蓄

年金として受け取ることを目的に積み立てられる財形貯蓄です。
55歳未満の方が契約し、60歳以降に年金として貯蓄分の資金を受け取ることが出来ます。
また一般財形貯蓄にはない利子非課税の税制優遇制度があるのが特徴です。
普通貯蓄の利子には税金がかかりますが、財形年金貯蓄に関しては元利合計550万円以内の利子は非課税と定められています。
ただ将来年金として受け取るための財形貯蓄なので、一般財形貯蓄に比べると使い道の自由度が低いです。
近年では、60歳で退職して65歳に年金受給がスタートするまでの生活費を賄うために、財形年金貯蓄を契約しておくという方も増えているようです。
財形年金貯蓄で積み立てられた資金は、5年~20年の間で受取期間を設定出来ます。

財形貯蓄の種類③財形住宅貯蓄

住宅の取得を目的に積み立てられる財形貯蓄です。
積み立てられた資金は住宅の購入、改築などの費用に回されます。
住宅を購入するためには頭金を用意する必要がありますので、その貯蓄の方法に困っているという方は、ぜひ財形住宅貯蓄を契約しましょう。
こちらも財形年金貯蓄と同じく、元利合計550万円以内の利子は非課税となっています。
「元利合計550万円以内」という金額は、この財形住宅貯蓄と財形年金貯蓄の額を合算した額なので注意しましょう。
また財形貯蓄は一般、住宅、年金のいずれかを1年以上継続していたり、50万円以上貯蓄の残高を残している場合、「財形持家融資」を受けることが出来ます。
財形持家融資は、住宅の購入や改築に充てる費用として最大4,000万の融資が受けられるシステムです。
財形貯蓄はお金が効率的に貯まるだけでなく、種類を問わず継続することでこのような特典を受けることも出来るのです。

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