投資信託の毎月分配型は損?知っておくべき分配金の仕組み

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人気の高い投資信託「分配型投資信託」

投資信託の中でも高い人気を誇るのが分配型投資信託。その中でも毎月分配型と言われる商品は特に根強い人気があります。リタイア後に年金受給で生活している高齢者にとっては、2か月に1度の年金支給だけでなく毎月分配金が受け取れることにメリットを感じるようです。

毎月分配型は本当にメリットがあるのか

毎月お金を受け取ることができると年金受給で生活する高齢者などにとっては、2か月1度の年金では不安もあるでしょうし嬉しいものでしょう。しかし実際に毎月分配金を受け取ることに本当にメリットがあるのかどうかについては、投資信託の分配金が銀行預金の利息とは性質の異なるものだということを理解しておく必要があります。

銀行預金と投資信託の異なる性質とは

一般的に多くの人が銀行預金を利用していると思います。しかしこれは一定期間「銀行にお金を預けている」のではなく、「銀行にお金を貸している」ということです。銀行に預金をしている場合、期限(満期)が来れば元本と利息が銀行から返済されます。そのためバランスシート上は、預金されたお金は負債計上され、融資や投資などは資産に計上されることになります。

銀行が行う融資には貸し倒れというリスク、投資には価格変動や投資先破綻というリスクがあるでしょう。その結果、仮に損失が出たとしてもそれは銀行が行う運用によるものなので預金者に損失分の負担は発生しません。ただし儲けが出た場合にも預金者に貢献されることはなく、全て銀行の儲けということになります。

一方投資信託は運用会社へお金を預けることになります。運用会社に預けたお金は投資した人のお金ですので、損失や儲けが出た場合にはすべて投資家に帰属することになります。

分配金を受け取ることは得?

もしも銀行預金の利息が高くなったとします。利息が高くなるということは、銀行側の儲けを減らし預金者に利益を提供していることになります。しかし投資信託の場合の分配金は自分のお金が増えた分から支払われていますので、結局自分の儲けを少しずつ受け取っているだけということになり、分配金が支払われれば投資信託の値段は下がります。

投資信託の分配金は自分が増やしたお金をキャッシュで受け取るのか、それともそのまま据え置いておくかだけの違いです。使わずに置いたほうが増える分も多くなるでしょうし受け取れば税金も発生します。

投資信託選びで損をしてしまわないために

一定を取り崩ししながら運用したいというニーズには応えることできるでしょうが、毎月分配型は経済合理性から考えると、キャッシュアウトする商品であり分配金に対しても課税されるため運用元本が減るという面で運用に果たして向いているかという問題があります。投資信託を選ぶ時に分配金のあるものを選ぶと損と感じるのか、メリットと思うのかはそれぞれの生活スタイルなども関係するでしょう。

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